ながさき風土記~風の人と土の人~

千葉 房総半島から長崎へ移住。よそ者視点で見つけた地域の「素敵」を綴ります。ランと食べることが大好きな、見習いライターです。

【東彼杵旅ラン①】千綿駅:カフェ「千綿食堂」に生まれ変わった駅舎

2020年2月、長崎に引っ越すと決まり、県内の地理が全くわからない状態なので、地図をよく眺めていました。4月に引っ越してきて、ますます地図を見るようになりました。

そこで、毎回読めなかったのが、「彼杵(そのぎ)」という地名。西彼杵、東彼杵は元々「彼杵郡」として肥前国にありましたが、明治11年1878年)に「 郡区町村編制法」の施行により、西彼杵郡東彼杵郡と分かれたとのこと。

そんな「東彼杵」がずっと気になっていました。長崎空港から佐世保方面に北上すると必ず通るまちです。車で走っていると、おしゃれな建物がチラホラ。ゆっくり散策してみたいとずっと思っていました。

今回は、ランニングで東彼杵町の「千綿駅」と「Tsubame Coffee」を目指しました。

 

長崎空港から約8km、旧長崎街道の松原宿そばにある「松原しおさい公園」でひと休み。大きめな魚がやけに飛び跳ねていました。写真の真ん中らへんの水飛沫が魚です。

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静かだから湖のようだけど、海なんですよね。「湾」所以の静けさですね。

 

大村線が、大村湾沿いを這うように続きます。細い単線が、なんとも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。天気が爽やかで気持ちがいいけど、暑い!後で知りましたが、30度あったそうです。

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途中、若い栗も見つけました。

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この栗が茶色くなって弾ける頃、私は何をしているのかな?定職に就いているだろうか...

あれこれ考えながらテクテク進むと、長崎空港から13〜14kmほどで、千綿駅の看板を発見!ゴール間近と知って足取りが俄然軽くなりました。

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こちら、「千綿駅」の駅舎です!

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小さくてレトロで味があります!カメラがおかしくて空の色が不自然なのが残念。でも、青い空に木造建築が映えていました。

千綿駅無人駅ですが、駅舎はカフェになっています!現在の「千綿食堂」は、2016年にオープンしたのだとか。

お昼過ぎに到着しましたが、平日なのもあって激混み!という様子はなく、ゆったりとしているけれど、お客さんは結構出入りしていました。店内は結構混んでいたので、電車の時間を調べ、先に千綿駅から数百メートル先にあるカフェ「Tsubame Coffee」へ先に行くことにしました。(前後しますが、「Tsubame Coffee」は旅ラン②の記事に書きます。)

「千綿食堂」のフードメニューは、カレー一択!日替わりで味が変わります。ドリンクは、コーヒーやカフェラテ、ジュースなどがありました。

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旧事務所がキッチンになっています!支払い窓口が駅の存在を感じられて良いですよね。無人駅なので、切符の販売機やICカードをタッチする機会はなく、電車に乗る時に整理券を取って降りる駅で支払うか、カフェで切符を買うか、です。

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カフェの中は、時刻表が貼ってあったりして「駅のまんま」なのですが、とてもおしゃれで、窓から見える海も素敵です。

さらに、ホームからの景色も最高!海近いっ!

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記念に1枚パチリ。

木造駅舎に、なんとも言えない懐かしさと心地よさがありました。何よりも、カフェに生まれ変わったストーリーが気になりました。

ランシャツ&ランパンで汗だくで、店員さんやお客さんに異様な存在になりつつあったので、さっとカフェラテと帰りの切符だけサクッと購入しました。

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とっても素敵な場所だったので、また絶対ゆっくりしに行きます。今度は、カレーを食べたいと思います。

カフェを訪れる人たちは、ほとんどが車でした。せっかくなので電車に乗ればいいのに...とも思いますが、電車の本数も少ないし、駅区間の距離も長いのでしょうがないですよね。

公共交通も地域も、互いに向上していけるといいなあというのが、地方の難しい理想です。